さっきAtom TMのLIVE SETを体感してきた。
とにかくインスピレーションが涌き起こってしまったので、自転車を爆走させて自宅に帰り、今パソコンに向き合っている。
なんだろう、一言でいうと衝撃。
強烈な低音と機械音。
音は終始ノイジーで正直踊れるような感じではなかった。
ただ、Atom自身も踊らせるつもりは毛頭なかったと思う。
前のDJが踊らせるDJをしていたので、(当たり前か)多少なりとも踊れる音を期待していたオーディエンスは多かったと思う。
30分ほどのLIVEだったが、開始10分ほどであれだけパンパンだったフロアがあきらかに空いてきた。
踊れる音を期待していた人には不評だったのかもしれない。
機械的なマシンノイズともいうべき音がループし、まるでマシンガンの射撃音のような音が続いている。
BPMもおそらく150くらいと早く、音に合わせた映像が展開されていた。
自分はすごくアート的で面白かった。
現代アート作品として捉えると、オーディオビジュアルアートでこういう作品はけっこうある。
僕はテクノは実験とインスピレーションと言ってきたが、それはつまりアート的な音なのであって、インスタレーション(空間芸術)であると思ってきたが、それでも踊れるということをやはり意識してしまう。
今回のAtom TMは、もうテクノまたはダンスミュージックなどというものを遥かに超越していて、もはや強烈なインパクト以外のなにものでもなかった。
これは肯定的な意見で、実際僕はインスピレーションが涌き起こり、この強烈な体験を忘れないように記録しておきたいと思ったからこそ今キーボードを叩いている。
知り合いからAtomどうですか?と声を掛けられたとき、何と言って良いのかわからず、ぶっ飛んでますねと答えた。
たぶん多くのオーディエンスの意見を集約すると、とにかくぶっ飛んでいたということで意見が一致すると思う。
だが、おそらく大半のお客さんはナイトクラブに踊りに来ているのであって、ナイトクラブでわざわざやらなくても良いのかもしれない。
MUTEKのようなフェス、またはオーディオビジュアルフェスのL.E.V Festivalなどがしっくりくる。
それか、前のDJが全く踊れないようなBPM100くらいのアンビエントミュージックで空間を作っていれば、よりAtomのLIVE SETのインパクトが増したと思うし、踊れる音を期待しなかったように思える。
万人が理解出来るような分かりやすい音ではなかったが、確実に強烈なインパクトを残し、深く考えさせられた。
映像を見るとある程度、音のイメージが固定されるので、途中からはフロアのお客さんを観察していたが、この音で何を見るかというのも含め、アートとして捉えると非常に興味深かった。
Youtubeで今回のAtom TM -Deep State-のTeaser動画を発見したので聴いてみてほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=DKq1AuO95aQ